スクエアータイプのリュックは四隅のRが小さいほど四角く、大きく感じます。縦横が同じサイズだと四隅のRが大きいほど小さくコンパクトに感じます。しかしRが大きくなるにつれてビジネス的な印象よりカジュアル的な印象が増えてきます。このモデル四隅のRの大きさを決定するに当たり、四隅のRを変えた数えきれない試作と、実際の使用時には四季をまたぐ数年間の視覚テストを繰り返してきました。あらゆるシーンで使い、あらゆる角度で観て、季節や外気温、湿度、年間を通じて時のメンタルによるによる見え方と印象の違いなどを確認してきました。そして決定した微妙な大きさの四隅のRはビジネスでもカジュアルでも使える最善のRの大きさを見つけ出すことになりました。ビジネスシーンではできる印象を、カジュアルやトラベルシーンではビジネス感を強調しない微妙な四隅のRの大きさとデザインです。どんなシーンでも違和感なく使えると思います。

バッグを上下に仕切きって２階建てにすることによりバッグの上部を有効に使う事ができます。縦型のリュックの場合、入れたものがどうしても下の方に集中しますから、バッグの上部はデッドスペースになりがちでもあります。そして、必要なものを取り出す時にバッグ内の底から探し出すという事がよくあります。そんな時に限って一番底に必要なものがあるという事をよく経験しました。バッグの内部を上下２つにし整理して収納すると、デッドスペースになりがちなバッグ上部を有効に使う事ができ、必要なものを探す時にも探しやすくなります。

人は、機能的に便利でも使うためのセットアップや使わない時の着脱が簡単じゃないと便利な事はわかっていてもめんどくさくなってだんだん使わなくなります。このアタッチメントの片方はワンタッチで簡単に外れる小さいバックルを使用しています。大きなものを入れる時にはバッグの内部に吊るして収納しておく事が可能です。また、双方のアタッチメントフリーにしてあるので、入れるものによって仕切りの高さを調整する事もできます。

オプション設定の中では最も効果的なパーツの一つで、このサイドバックルを取り付けると、ファスナーの開き過ぎを防止する事ができる他、何よりバッグの視覚的イメージがクールでカッコいい印象になります。サイドバックルは傘・ボトルホルダーなど、取り付けるオプションによってぬめ革の長さが変わるため、無駄なく選択出来るようにオプション設定にしています。取り付けるにはスナップボタンが見える方向で取り付ける事を標準でデザインしています。この方がカッコよく見えるからです。厚いぬめ革を使用しているため取り付け当初からぬめ革が馴染んで少し柔らかくなるまでの間は、使用中何かに何かに引っかかったりした場合、スナップボタンが外れやすい傾向にあります。外れてもサイドバックルが落ちることはないので大丈夫ですが、スナップボタンが外れている事に気付いたらスナップボタンを止めるようにしてください。気になる場合は裏技的に下の画像のようにスナップボタンが見えない方向で取り付ける事も可能です。この止め方ならスナップボタンが外れる事はありません。でもデザイン的にはスナップボタンが見えた方がカッコいいのであまりお勧めはできませんが…。

リュックタイプのバッグはショルダー片方だけで持つ場面が多くショルダーの取付け部分に特に力が集中します。長年の経験からバンナイズではこの部分を本体と同じバリスティックナイロンを重ねて補強しています。現時点ではバンナイズ以外には見られない強度対策です。ショルダー取付け部分の強度には絶対的な自信があります。

バッグの裏側の下には2個の分離したポケットがあります。地面に置いた時、ショルダーやベルトが直接の地面と接触する事を防止します。バッグを地面に置いた時に地面と触れる部分はショルダーの先端や余ったショルダーベルト部分です。地面と接触した部分は、不意に靴で踏んでしまったり、周りの人に踏まれたり、しかも地面に触れた部分が、背負おう胸ポケットの辺りにきます。これは絶対に嫌です。

内部前面上部にはスマーフォンやメモやイヤフォン、小物などを収納できるポケットが付いています。縦型のバッグの場合収納した物はバッグの下に集中し、バッグ上部はデッドスペースになりがちです。この位置のポケットはデッドスペースになりがちな場所を有効に使えます。ファスナー付きポケットも装備しており大切な物の収納には便利です。

メイン収納部には背面にクッション材を両面に使用したパソコン用ポケットがあります。このポケットにはA4サイズの書類や薄型のファイルも余裕で収納出来ます。そのポケットの前には長財布や縦型のノートなどが収納出来るフラットポケットが２個、そして前面にはタブレットやA4サイズの書類や薄型のファイルが収納出来るポケットがあります。

大きく開くフロントのファスナーポケットの内部には小物や書類、フロントパットを収納するためのポケットがあります。内部ポケットは幅のある物も収納できる街付きポケットもあり、厚みのある物も無理せず収納可能です。ポケットの自体の幅も十分にあるので、必要な小物のメイン収納部として使用できます。いつも使っているテーブルの引き出しような感覚で整理して小物の収納に役立ててください。

バッグの背面左右にWファスナーがあります。利き手を選ばず開閉しやすく、A4クリアーファイルサイズの書類やタブレットの収納に便利です。バッグ裏面の縦型で大きなポケットはバッグを提げたままの開閉でもファスナーに負担を掛けずスムーズな収納や取り出しが可能です。

主にパソコンを収納する事を想定したメイン収納部背中側のポケットは、パソコンが痛みにくいクッション材を使用しています。ポットの上部は出し入れしやすいように、ポケットの下の部分よりポケットの上部のサイズを大きくし開口部が大きく開くようなサイズ設定をしています。更にポケットを深くしパソコン全体が収まり傷が付きにくいようにしています。このポケットにオプションのパットを入れるとバッグが更に安定します。ペットボトルなどの重量の有る物をバッグの外側に収納した場合でも、標準装備のフロントのパットと共にバッグの背面も支えるためバッグの形が崩れる事はありません。ここに使用するオプションのパットはかなり効果的なパーツです。勿論オプションなので必要に応じてですが、PCの保護や形状の維持には外せないパーツだと思います。

ショルダーベルトには、非常に便利なタクティカル機能が装備されています。スマートフォンやデジカメ、キーや小物、カードなどよく使う物を入れるケースなどを取り付けることが可能です。日常で頻繁に使う物は極力体に近い方が使い易いのでケースをお持ちの場合は取付けてみてください。相当機能的で便利になると思います。

このアタッチメントを使用し、バッグをバランスよく持つための手提げ型のハンドルを取り付けられます。バッグは本来、メイン収納部の両サイドを起点に持つのが一番バランスが良いため、バッグの後ろ側など、バッグのセンターをかわした位置で持つより、メイン収納部の両サイドで持つ方が軽く感じます。背負う事が中心のリュックタイプではあまり気にする必要もないかと思いますが、バッグを提げる時は、本来この位置が最良の位置です。

暑い時期の汗対策だったり、収納物の大小により背中にあたる部分を自然に快適に保つためだったり、必要な時に背面アタッチメントが簡単に取り付け、着脱ができるようバッグの上下4箇所にアタッチメントを取り付けています。

リュックのキャリーケースへの取り付けは、リュックの背面に縫い付けられたキャリーケース用タッチメントタイプが殆どです。バッグデザイン時の机上の計算のみであればこれで十分かもしれません。しかし実際のバッグ使用時には様々な事が起こります。最初から縫い付けられていると、荷物が一杯の時などはバッグが張っていてキャリングケースに取り付けにくかったり、取り外しにくかったり、着脱にもたついて周りの人に迷惑がられたり、など。このハイエンドプレミアムモデルはバッグ背面中央左右に取り付けた角環を使用し、必要に応じて専用のアタッチメントを取り付けるようにデザインしました。そしてバックルでワンタッチで簡単にバッグの着脱ができるためあらゆるシーンに対応できます。私はキャリングケースを常用しているので、おそらくこの機能とデザインが最強だと思います。

キャリーケースを使わない使用方法の方も多いので不要なものを取り付けるより必要の応じて取り付けられるようにオプション対応にしています。